タケルンバ卿ブログ

世界の片隅でだらだら生きる貴族の徒然帳

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2016年最新版ボージョレ格付け

 ボージョレヌーヴォーファンの皆さん、こんばんは。毎年恒例の季節がやってまいりました。

 初荷が到着。今年の解禁日は11月17日だそうな。

 で、今年の出来はどうなのでしょう。

「採れたての果実を口の中で頬張ったかのような、みずみずしい仕上がりになっている」

www.fnn-news.com: 「ボジョレ・ヌーボー...

「採れたての赤いイチゴ、ベリー系の果実を口の中でほおばったかのようなみずみずしい仕上がり」

「採れたての赤いベリーが口の中で弾けるような味わい」のボジョレー ヌーヴォー 2016初荷がANA便で羽田到着 2016年の販売解禁は11月17日0時。サントリーは世代を超えて楽しむ「ボジョパ」を提案 - トラベル Watch

 お、おう。みずみずしいですか、そうですか。

  • 1995年「ここ数年で一番出来が良い」
  • 1996年「10年に1度の逸品」
  • 1997年「1976年以来の品質」
  • 1998年「10年に1度の当たり年」
  • 1999年「品質は昨年より良い」
  • 2000年「出来は上々で申し分の無い仕上がり」
  • 2001年「ここ10年で最高」
  • 2002年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」「1995年以来の出来」
  • 2003年「100年に1度の出来」「近年にない良い出来」
  • 2004年「香りが強く中々の出来栄え」
  • 2005年「ここ数年で最高」
  • 2006年「昨年同様良い出来栄え」
  • 2007年「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」
  • 2008年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
  • 2009年「50年に1度の出来栄え」
  • 2010年「新酒の典型のようなみずみずしさ」
  • 2011年「50年に一度の当たり年」「05年や09年産に匹敵する仕上がり」
  • 2012年「糖度と酸度のバランスが良く、フルーティーな味わい」
  • 2013年「例年よりもフレッシュな味わい」
  • 2014年「フレッシュで華やかな香り」「果実味豊かな味わい」
  • 2015年「今世紀でもっとも良い出来」「豊かで、しっかりとして完璧なバランス」
  • 2016年「採れたての果実を口の中で頬張ったかのような、みずみずしい仕上がり」←New!!

 このようになります。

 ちなみにこの「みずみずしい」という言葉は、「薄い」場合のポジティブ変換であります。「薄い」というとマイナスイメージがあり、「味がない」となってしまうので「みずみずしい」とするわけであります。「フルーティー」とか「フレッシュ」とかと一緒。

 それを踏まえた恒例の「字面だけ格付け」「ボージョレヌーヴォー論理パズル」は以下のように更新。

2016年版ボージョレ字面だけ格付け

  • 1.2015年「今世紀でもっとも良い出来」「豊かで、しっかりとして完璧なバランス」
  • 2.2005年「ここ数年で最高」
  • 3.2006年「昨年同様良い出来栄え」
  • 4.2003年「100年に1度の出来」「近年にない良い出来」
  • 5.2011年「50年に一度の当たり年」「05年や09年産に匹敵する仕上がり」
  • 6.2009年「50年に1度の出来栄え」
  • 7.2002年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」「1995年以来の出来」
  • 8.2001年「ここ10年で最高」
  • 9.1999年「品質は昨年より良い」
  • 10.1998年「10年に1度の当たり年」
  • 11.1996年「10年に1度の逸品」
  • 12.1997年「1976年以来の品質」
  • 13.1995年「ここ数年で一番出来が良い」
  • 14.2000年「出来は上々で申し分の無い仕上がり」
  • 15.2007年「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」
  • 16.2012年「糖度と酸度のバランスが良く、フルーティーな味わい」
  • 17.2008年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
  • 18.2014年「フレッシュで華やかな香り」「果実味豊かな味わい」
  • 19.2004年「香りが強く中々の出来栄え」
  • 20.2013年「例年よりもフレッシュな味わい」
  • 21.2010年「新酒の典型のようなみずみずしさ」
  • 22.2016年「採れたての果実を口の中で頬張ったかのような、みずみずしい仕上がり」←New!!

 基本的には2000年と2007年の間に越えられない壁があり、2007年より下が「薄い」ゾーン。逆に言えば「いまいち」という本音が見え隠れするところであります。

 今回は2010年以来の「みずみずしい」ということで、基本線は2010年あたり。また、2013年のような「例年よりも」などのポジティブ材料はないので、2013年よりも下。ということから2010年と比較して上か下かという判断となります。

 2010年はみずみずしさを「新酒」にたとえ、2016年は「果実」にたとえています。ということは、2010年は薄いけれど酒であるが、2016年は薄いし果実のままだし、と解釈できます。

 というわけで2016年はこれまでの中で最下位となりました。昨年は「今世紀でもっとも良い出来」ということで、堂々の1位だったわけですが、その翌年は最下位。いやあ、ワイン作りって本当に難しいですね。

 ちなみに最下位を争う2010年の前後の年はどうだったかというと、2009年「50年に1度の出来栄え」→2010年「新酒の典型のようなみずみずしさ」→2011年「50年に一度の当たり年」というわけで、微妙だった2010年を挟んで「50年に一度」が二度到来しております。おめでとうございます。ということは、2017年も「今世紀でもっとも良い出来」になりそうですね。やりましたね。

 来年もまたこの時期にお会いしましょう。