続々々々・被災地の今を訪ねる(1) - タケルンバ卿ブログ より続きです。
11月14日午前7時。JR大塚駅に集まり、いざ出発。首都高から常磐道に入り、北へ。
道路は平日朝ということで空いており、非常に快適。途中休憩を一度挟み、常磐富岡インターチェンジで高速を出ます。
今回は富岡インターチェンジから浪江までの車載動画を撮ってみました。道路沿いの雰囲気などがよくわかるかと。
国道6号線沿いは相変わらず変化が見えません。福島原発の状況に明確な変化がなく、まして良い材料が出ない限りは、今後も目に見えた変化はないことでしょう。
ただ、除染活動が進み、その成果として立入禁止区域などは減少しています。
・避難指示区域の状況 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
こちらでもその経緯を紹介していますが、変化が如実にわかる場所がありました。
2014年11月11日
2015年10月28日
こちらは浪江町役場がある十字路、浪江駅方面の立入禁止の様子です。2014年、2015年と変わらぬ状態でした。
今年はバリゲードがなくなり、通行可能に。2016年にしてやっと浪江駅市街への立ち入りができるようになっていました。
せっかくなので浪江駅に行ってみることに。
駅前はがらんとしています。駅前に行くことはできるようになっても、まだ電車は通っていないからです。
ただ、いつでも再開可能な様子ではありました。
・http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/jrjoban.html
・https://www.jreast.co.jp/press/2015/20160307.pdf(PDF)
浪江・小高間は2017年3月の運転再開を予定しているそうです。
浪江駅と同じタイミングで運転再開を予定している桃内駅に向かいます。
2015年10月28日
昨年の時点では完全に放置された状態で、草や蔓が生い茂っていました。
それがこの状態に。私たちが訪れた時も復旧工事の真っ最中。
2015年10月28日
とても同じ駅とは思えません。一年でここまで……。
その先の線路沿いでは珍しいものがありました。
ビニールに包まれた新品の踏切。装いを新たに電車が走り出す。そのシンボルと言えなくもありません。
車を先に進め、こちらは既に運転を再開している磐城太田駅に出ます。
駅はきれいに塗装されています。
2015年10月28日
昨年の時点では運転再開に向けての工事をしていました。まだ塗装前です。
原ノ町・相馬間だけだった常磐線の運転が、今は小高までになり、そして浪江まで通るようになる。ここまで5年。双葉は、富岡は。そしてその先、いわきへ、水戸へつながる日はいつなのか。
磐城太田駅の駅舎には放射線量が表示されていました。この地域の一番の問題は変わりません。
目に見える変化にうれしさもあれど、もどかしさもそれ以上にあるなんとも歯がゆい状態が続きます。
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