トランプ大統領。なんか凄い勢いですね。
まあでもああいう人が何かを成し遂げようとする場合、ポストを得た瞬間・権力を得た時に動くことはそれなりに合理的であります。出だしが一番力があり、後は落ちるだけという考え方もある。批判され、ダメージ受ける前にやれることをやっとけと。
こういう展開とか諸々を見るに、私が思うのは田中角栄であります。首相になったのが1972年7月。その二ヶ月後に日中国交正常化を成し遂げるが、その後は地価や物価の急騰があったり、ロッキード事件があったりで批判に晒され、後半尻すぼみ。なんか似たような経緯を辿りそう。就任直後から激しく動けば動くほど、任期後半が尻すぼみになる予感が強まる。それこそ再任なし・四年で終了みたいな。
で、こういう手合いに真っ向から反対するのは逆効果だと思うわけです。
アメリカのトランプ大統領と電話で会談したフランスのオランド大統領は、トランプ大統領が、難民の受け入れを一時的に停止したことや、保護主義的な政策を強く批判しました。
仏大統領 電話会談でトランプ大統領の政策を強く批判 | NHKニュース
まあ批判する気持ちはわかるし、懸念は至極もっともなんだけども、権力を得た直後且つやる気満々のおっさんには逆効果。むしろやる気にさせる。反対されればされるほど盛り上がる。
ではやる気満々のおっさんにはどうするのが正しいかというとほめ殺しだ。とにかくほめる。称える。その実、動かない。時間を稼ぐ。そうしているうちにおっさんはいなくなる。面倒くさくなれば地位を捨てる。前進するにしても後退するにしても勢いがあるのがこういうおっさんで、辞める場合にも全速力で退く。
ヨーロッパ流のエスプリの効いた嫌味を言って褒めればいいのだ。
「いやー、トランプさんは決断力ありますねえ」「俺にはできねえっす」「俺はどうしても考えないと動けないので、ああいう勢いうらやましいっす」
とか言ってればいい。
変に止めると「止めるヤツがいたから失敗した」と後で言われるので、言うがままにお膳立てして失敗させればいい。ま、会社とかでもよくある話です。腹黒く行きましょう。