タケルンバ卿ブログ

世界の片隅でだらだら生きる貴族の徒然帳

スポンサー リンク

採用抑制の結果という当たり前

 こんばんは。その四十代前半の者です。

当社では、30代後半から40代前半の層が薄くなっています。2000年前後に構造改革で採用を極端に減らしたためです。

「40代前半の層が薄い」人手不足に危機感 旭化成社長:朝日新聞デジタル

 構造改革ですか、そうですか。

 えっとね、私、1976年生まれ。今年で41歳。大学は1999年3月卒業。ということで、1997年10月ぐらいから1998年に就職活動してた世代です。

 で、この時何があったかと言うとね。

 1997年11月17日に北海道拓殖銀行が破綻。

 一週間後の11月24日に山一證券が破綻。まあ不況であり金融不安であり、それに端を発した社会不安真っ只中で、どこも人採ってない時代ですよ。銀行は貸し剥がしなんてやって、お金貸してくれない。なので将来投資できない。人にも投資できない。「構造改革」なんてのはごまかし。先行き暗いから人採らない。そんな時代。

 でね、もう二十年も前のことなんで、そんな過去はもうどうでもいいんです。私も新卒で就職はできなかったけど、あちこちでいろんなことをし、その経験があって今がある。だからもうどうでもいい。こうやって生きてるんだし。

 ただ、今起きていることは、当時の行動からすれば簡単に予見できる結果なのです。

 企業は経営の合理化のために人を採らない。銀行は破綻回避のためにお金を貸さないし、むしろ貸し剥がしをする。

 その結果が人不足であり、消費欲の停滞です。だって企業に入れてないんだもん。そら企業に人いないわ。で、お金貸してくれないんだもん。そら消費抑制するわ。何があるかわからんから、お金使わんわ。企業とか銀行が合理的な行動をした結果、私らも合理的な行動を身に着けたってだけですよ。みんなバカじゃない。頭良く行動する。誰が企業とか銀行を信用するかっつーの。

 でね、この状態を解決する方法はシンプルなんです。「ケチったお金を今使え」なんです。昔ケチったせいで人がいない。であれば、今その分を使えばいいんです。で、それをケチるから問題が解決しない。昔ケチったお金を今吐き出せば、相手もケチらなくなるかもねという話なのです。許してくれるかもねという話なのです。

 でね、これは予言。十年後にもっとひどい状況になります。

 リーマン・ショック組。ここも就職で苦労してる。なのでこの世代も異様に人不足。なのでどこも管理職と、その二番手候補が少ない。十年ごとに社会不安が起きている影響で。四十歳前後と三十歳前後がどこも層が薄い。

 でも、こんなの二十年前と十年前に自分たちが何をしたかを思い返せばわかる話で、それを悔やむならさっさと対策打てば良いのにね。きっとそれすらできないアレな経営者が多いわけで、さっさとご退場していただいたほうが世のため人のためになるのではないでしょうか。記憶力どうなっているのかしらね。