すっかり3月もバッチリ後半戦だというのに、今年はまだブログを一回も更新してなかったタケルンバですこんばんはあけましておめでとうございます元気です。
さて、すげえ久々の更新だけど、普通の記事書く。なんかね、話題になってるお店があったんで、行ってきたのよ。
松屋のステーキのステーキ屋松(なんかややこしい)。
お店があるのは松屋の総本山がある三鷹駅北口。
振り返ると松屋本社。
まだここにしかない。ということは実験店というか、お試し店。
売りは松ステーキ200g1,000円。安い。しかしNeekのタケルンバは200gでは足りん足りん足りん足りん。
あらかじめメニューを調べていたところ、リブアイ100gと合わせて300gのコンボなるものがあったので、それにしようと思っていたが、お店の自販機には松ステーキ400gもあったのでそれに。お値段明朗会計、200gの2倍量だから2,000円。うむ、わかりやすい。これに別売り150円のライスを頼む。ステーキにはライスをつけたいタイプ。肉汁で白飯を食いたいんじゃー。
少し並んで着席し、食券渡して、いざサラダバー&スープバーへ。サラダ・スープ食べ放題。とはいえ、サラダといっても松屋のいつものやつだ。いつもの生野菜にコーン、ポテトサラダが取り放題で、ドレッシングかけ放題。あ、ドレッシングはとんかつ業態のとこに置いてあるにんじんドレッシングがあったぞ。あれはうまい。
で、しばらくしてお肉登場。
わかりやすく200gのブロックが2枚登場。多分厨房では切り分けたりせずに、決まった量の肉を焼いてるだけなんだろうな。現場の手間とかフランチャイズ化のことを考えたら割と賢い。実は「いきなりステーキ」方式の肉の量り売りは、肉を注文されたサイズに調整するカットマンの技量がものを言うので、多店舗展開には向かない。
そしてこのブロックを溶岩石で自分で焼く。
最初はこういう状態なので、断面を自分で焼いていく。だが微妙な罠があり、最初に肉を小さく切りすぎてしまうと熱が入りすぎ、もれなくウエルダン。なので、最初は大きめに切り、断面を加熱しつつ、でも大きめに切っておけば中心まで熱は入り切らないので、食べる直前に少し切ってさらに断面を加熱するという二段階加熱を推奨。溶岩焼きだと、鉄板焼きにおけるもやしの上みたいな「お肉休ませコーナー」がないんよな。なので焼き手側にソリューションが必要。ソリューション言ってみたかっただけだ。
肝心の肉だが柔らかい。お値段を考えればかなり良質。安い肉あるあるの筋っぽさとか、謎のゼラチン領域みたいなものもない。良い赤身肉。
難点は値段が値段だけに、さすがに味が浅い。熟成とは程遠い。が、在庫の回転を上げなければこの値段でやっていけないし、味が浅いということは飽きが来ないということでもあり、お店側にとってはステーキリピーターを育てる程よい味ということでもあろう。
あとはこの値段設定の中では柔らかいお肉ということで、かたいかたいステーキは顎が疲れるという向きにおすすめ。よく「赤身だからヘルシー」「ヘルシーだから女性向き」という話を見るんだが、お肉を語る上では割と「かたさ」という観点が大事で、どんだけヘルシーでも、食べにくいものは女性に受けない。脂肪分の有無より、程よい柔らかさという食べやすさのほうが大事。
というわけで店舗が増えればそこそこいけるかね。本質的な客単価が違うので、「いきなりステーキ」とは戦争にならんはず。先述したように量り売りしないという点もそうだし、肉をあらかじめ切ってある状態で仕入れているのもそうだし、焼き加減調整をお店でやらず客任せというところとか、多店舗展開を意識した如何にも松屋というオペレーションでお店ができている。
逆にいきなりステーキは、ワイルドステーキとかの販売でなんかずれてきた気がするが、本来はもう少し高単価志向のお店で、ペッパーランチの上位業態というところに立ち返らないと差別化できないような気がしますね。多店舗展開を優先したことで、志がずれてきたと思うんだけどね。
肉好きからは以上です。近所にできてくれー。