浅草橋食べ歩き企画、本日は中華屋さんジャンルから。
大勝軒
都内でも大勝軒といったらいろいろあって、有名なところではつけ麺でおなじみの東池袋・中野系。煮干したっぷりでおなじみの永福町系があるが、こちらは炒めものなども充実している人形町系に区分されるお店。いわゆる町中華ってやつだ。
炒めものとか副菜系が揃っているので、仕事帰りに一杯やるのにうってつけなのだけど、せっかくこういうお店に来たからには、まずは基本メニューを抑えておきたい。
ラーメン。
そしてチャーハン。中華屋さんの原点であり基本の組み合わせ。
ともに実にシンプルでいい。ラーメンのスープは醤油味の懐かしいやつ。「ザ・ラーメン」としか形容できない。「ラーメン味のスープ」だ。何言ってるかわかんないが、とにかくそういうことだ。
麺も特に特徴はない。普通のつるつるいけるやつ。具も普通。ネギにメンマにチャーシュにかまぼこ。かまぼこというのは珍しいが、古き良きラーメンにはなるとが入っていたわけで、なると枠と考えればよかろう。
しかしこの普通さが癖になる。普通でうまい。繰り返し食べれるうまさ。満足感に浸れるラーメンではないが、安心感に包まれる。「……ラーメンだな」「ああ、ラーメンだ」みたいな会話をしたくなるラーメンだ。
またこのチャーハンが輪をかけて普通だ。普通のチャーハン。だけど、普通だから難しい。できる人が少なくなっているチャーハン。本場のパラッパラのチャーハンとは一線を画す、中華屋さんのチャーハン。「炒飯」というよりは「焼飯」という漢字表現のほうがぴったりくる。
不思議とこのチャーハンがおかずにもなればアテにもなる。チャーハンからのラーメンズズズ。チャーハンからのビールグビグビ。どうやったってうまいって最高だ。