実りの秋といえばこれなんですわよ、奥様。毎年恒例ボージョレ・ヌーヴォー字面だけ格付けのお時間ですわよ、奥様。
円安だ、物価上昇だという世間の荒波に揉まれつつ、今年もボージョレは海を超え、11月16日の解禁日に向けて日本にやってきたのであります。
イチゴやラズベリーなど摘みたての赤い果実をそのまま口にほおばったようなフレッシュな味わい。
ボージョレ・ヌーボー到着 サントリー14年ぶり値下げ - 日本経済新聞
出た、果実たとえシリーズ。「イチゴやラズベリー」というど真ん中直球一本勝負。定番中の定番でございます。
- 1995年「ここ数年で一番出来が良い」
- 1996年「10年に一度の逸品」
- 1997年「1976年以来の品質」
- 1998年「10年に一度の当たり年」
- 1999年「品質は昨年より良い」
- 2000年「出来は上々で申し分の無い仕上がり」
- 2001年「ここ10年で最高」
- 2002年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」「1995年以来の出来」
- 2003年「100年に一度の出来」「近年にない良い出来」
- 2004年「香りが強く中々の出来栄え」
- 2005年「ここ数年で最高」
- 2006年「昨年同様良い出来栄え」
- 2007年「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」
- 2008年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
- 2009年「50年に一度の出来栄え」
- 2010年「新酒の典型のようなみずみずしさ」
- 2011年「50年に一度の当たり年」「05年や09年産に匹敵する仕上がり」
- 2012年「糖度と酸度のバランスが良く、フルーティーな味わい」
- 2013年「例年よりもフレッシュな味わい」
- 2014年「フレッシュで華やかな香り」「果実味豊かな味わい」
- 2015年「今世紀でもっとも良い出来」「豊かで、しっかりとして完璧なバランス」
- 2016年「採れたての果実を口の中で頬張ったかのような、みずみずしい仕上がり」
- 2017年「甘みが凝縮され、まろやかな味わい」
- 2018年「イチゴやブルーベリーを思わせるような香りを持ち、爽やかで滑らかな味わい」
- 2019年「イチゴやラズベリーを思わせる、ピュアでフレッシュな香り」「味わいは滑らかで、エレガント」
- 2020年「ブラックチェリーのような完熟した黒い果実の香りとともに、心地よい余韻が残る芳醇な味わい」
- 2021年「採れたてのいちごやチェリーに、そのままかじりついたような味わい」
- 2022年「甘酸っぱいイチゴのジャムを口いっぱいに含んだような味わい」
- 2023年「イチゴやラズベリーなど摘みたての赤い果実をそのまま口にほおばったようなフレッシュな味わい」←New!!
ほぼほぼ2019年と同じであり、ここ数年の傾向そのまんまで来ました。
さて、この報告を受け、我がボージョレ・ヌーヴォー字面だけ格付け委員会では、慎重なる審議をよなよなポテコを食べながらひとりで重ねた結果、「字面だけ格付け」を更新。
2023年版ボージョレ・ヌーヴォー字面だけ格付け
- 1.2015年「今世紀でもっとも良い出来」「豊かで、しっかりとして完璧なバランス」
- 2.2005年「ここ数年で最高」
- 3.2006年「昨年同様良い出来栄え」
- 4.2003年「100年に一度の出来」「近年にない良い出来」
- 5.2011年「50年に一度の当たり年」「05年や09年産に匹敵する仕上がり」
- 6.2009年「50年に一度の出来栄え」
- 7.2002年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」「1995年以来の出来」
- 8.2001年「ここ10年で最高」
- 9.1999年「品質は昨年より良い」
- 10.1998年「10年に一度の当たり年」
- 11.1996年「10年に一度の逸品」
- 12.1997年「1976年以来の品質」
- 13.1995年「ここ数年で一番出来が良い」
- 14.2000年「出来は上々で申し分の無い仕上がり」
- 15.2007年「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」
- 16.2020年「ブラックチェリーのような完熟した黒い果実の香りとともに、心地よい余韻が残る芳醇な味わい」
- 17.2012年「糖度と酸度のバランスが良く、フルーティーな味わい」
- 18.2008年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
- 19.2017年「甘みが凝縮され、まろやかな味わい」
- 20.2014年「フレッシュで華やかな香り」「果実味豊かな味わい」
- 21.2019年「イチゴやラズベリーを思わせる、ピュアでフレッシュな香り」「味わいは滑らかで、エレガント」
- 22.2018年「イチゴやブルーベリーを思わせるような香りを持ち、爽やかで滑らかな味わい」
- 23.2023年「イチゴやラズベリーなど摘みたての赤い果実をそのまま口にほおばったようなフレッシュな味わい」←New!!
- 24.2022年「甘酸っぱいイチゴのジャムを口いっぱいに含んだような味わい」
- 25.2021年「採れたてのいちごやチェリーに、そのままかじりついたような味わい」
- 26.2004年「香りが強く中々の出来栄え」
- 27.2013年「例年よりもフレッシュな味わい」
- 28.2010年「新酒の典型のようなみずみずしさ」
- 29.2016年「採れたての果実を口の中で頬張ったかのような、みずみずしい仕上がり」
内容的には2019年に近いものがあり、比較対象も2019年とするのが妥当ですが、2019年にあった「ピュア」「滑らか」「エレガント」に欠けるのが2023年であり、それは2018年の比較でも同様。となると同じくそういった表現がない2022年との戦いとなり、フレッシュさで勝る2023年が上位に来るべきという審議結果が下り、このような結果となりました。
果実シリーズが続き、最近は面白みにかける評価が続いております。「50年に一度」が2009年・2011年に出て、「今世紀でもっとも」が2015年に出たことを思うと、確率の揺り戻しを強く感じる今日このごろであります。とはいえ今年もワインはうまい。来年もまたこの記事でお会いしましょう。よいワインでよい人生を(某まなめ○○○のパクり)。