「新春大予言」と称してダブル選挙がある旨の予測をしたわけですが。
ここからは予測を離れて願望。「ダブル選挙をやって欲しい」という立場での話。
衆議院選挙と参議院選挙を別々にやる意味はありや
国政選挙ってありすぎだと思うんですよ。ま、それが二院制の意義であるという考え方もあるわけですが、タイミングがバラバラなために、不都合も多いと思うわけです。
例えば意図しないねじれ。ダブル選挙の結果、衆議院と参議院で多数を制する政党が異なった。これは国民がねじれを望んだ結果だと思うわけです。アメリカなんかでもよくある。上下院で多数党が異なる。珍しくもなんともない。
でも、選挙タイミングが違うことによってのねじれというのは、ちょっとニュアンスが異なると思うわけです。与党がちょっと調子にのっている。お灸をすえたい。こういう投票行動が与党敗北という結果に繋がることは、よくある話ですが、じゃあ、それはどこまでねじれまでを意識したのだろうかと。
選挙タイミングがバラバラにあるメリットってどこまであるんだろう。政権が不安定になるというデメリットのほうが大きいんじゃないかなあと。
三年に一度の国政選挙で十分じゃないですかね
参議院議員の任期は六年で、三年ごとに半数を改選する。これに合わせて衆議院選挙を行えば、国政選挙のサイクルとしては十分じゃないですかねえと。三年間は政権が安定する。衆議院議員の任期は四年だけど、もともと四年の任期満了することなんてレアだし。
戦後はじめての衆議院選挙が行われたのが1946年。そこから70年で26回選挙が行われているので、約2.7年おきに選挙が行われている計算。ならば問題なさそう。バラバラに選挙するよりも手間ひまかからんし、投票率低下防止にも効果ありそう。
敗者復活の防止
あとなにより主張したいのがこれ。衆議院選挙で落ちたヤツが、参議院選挙にまわって復活する。こういう敗者復活をなくしたい。つか、これだと二院制の意味ないし、参議院が衆議院の二軍みたいじゃん。参議院議員を辞職して、衆議院選挙出馬ってのもアレだよね。
「参議院は衆議院のカーボンコピー」という言葉は一院制の話をするときによく出るんですけど、議員が同じなら、カーボンコピーと言われてもしゃあないねと。人が一緒なんだもん。ダブル選挙・同日選にすれば衆参両方で出馬することはできないし、片方で落選した人が、もう一方に出馬することもできない。敗者復活の防止とか、くら替え出馬の抑制に役立つのではないか。
運用でなんとかしましょう
こういうのって法律で決めるほどのことでもないと思うんですよ。運用でなんとかなる。解散権限を持つ人が、参議院選挙に合わせて衆議院を解散するだけのことで。都合が悪ければ運用なのですぐ止められるし。緊急の必要性があれば、衆議院だけ解散することも別にアリだし。
ただ、今年ダブル選挙をやるなら、今後しばらくダブル選挙を定例化していくというのはアリなんじゃないかなあと。個人的には参議院廃止論者で、一院制に賛成なんだけども、一院制にするのはめんどい。憲法とかの兼ね合いもある。であるなら現実的な話として、参議院にきっちり働いてくれいというところで、そのためには衆議院の二軍化は好ましくない。それを防止するにもダブル選挙は有用なんじゃないかな、と思う次第だ。
以上、酒場の与太話。