食べ物記事が続く。いやはや、撮りためたまま放置しているものがたくさんあるのだ。東北行ったりなんだりしているうちに、すっかり書くのを忘れていたのだ。
じろえむ。
- 作者:秀良子
- 発売日: 2013/09/30
- メディア: コミック
こちらのマンガを読んだ嫁さんが常々行きたいと言っていたのだ。朝イチでレンタカーを借り、首都高を抜け、アクアラインを渡り、館山道を南進する。
おおふ、本当にお屋敷。懐かしい田舎のお屋敷。とはいえここは千葉県。新宿から2時間半程度で着いてしまう。
お店は予約制。あらかじめ1,500円の定食をお願いしておく。
そして出てきた御膳がこちら。自家栽培の野菜と卵を使った体にやさしそーなラインナップ。
きゅうりのなます。
お漬物などなど。
柿とわかめの酢の物。柿? と思ったが、これが不思議な味わいで。
カボチャとマヨネーズを和えたの。シンプルながら、マヨネーズがうまいので、カボチャもうまい。こちらは鶏卵農家でもあり、マヨネーズがめっちゃうまいのだ。
そしてこれが初乳の豆腐。なんとも言えない風味。乳製品なのでコクがある。コクがあるが、初乳ということでスッキリ軽い。後味がとてもさわやか。ほんのりついた塩加減。あー、いいなあ。
とろっとろっに仕上げられた玉子焼き。あー、田舎の玉子の味だ。採れたてのうまいやつだ。余計な味付けしてなくて、素朴でいいなあ。
こうしたおかず群を羽釜で炊かれたご飯でいただく。釜で炊くからおこげもあったりする。直火の釜だから、おこげも本当に香ばしい(が、ちと堅い)。
締めに栗と甘酒のシャーベット。くどくない甘さ。すーっと口の中でとけてゆく。ほんのりとした甘酒の風味が残る。他の品物もそうだけど、すべてにおいて素朴で、シンプルな味付けで、後味がいい。
逆に言うと、ガツンが欲しい人にはまったく合わない。味があんまりないので。素材のほんのりじんわりを味わうには調味料は邪魔なのだ。
食べ終えると体が浄化された気がする。大地の味。ごちそうさまでした。