言いたいことはわかる。
が、既視感がある。
それ、大宅文庫が通ってきた道なんじゃないかな。
どういうことか。一昔前、インターネットがまだない頃のお話。マスメディアのリサーチャーと呼ばれる人は、ある話題について調べるときに大宅文庫をよく使った。
大宅文庫はこうした雑誌類を所蔵している。
調べたいテーマが決まっていれば、それを調べて、結果をFAXで送ってくれる。「来週の放送に間に合わせたい」「次の企画会議まで時間がない」そういう場合でも、大宅文庫を使えばなんとかなる。
そのかわり、どこかの雑誌に載っていた同じような記事ばかり目にすることになる。一度、大宅文庫に所蔵されている雑誌に載ると、該当する話題になるたびに名前が出てくるし、その繰り返しでさらに名前が出やすくなる。
このようなサイトで記事を執筆するライター(ライターと呼称して良いのかも不明)は僕が見る限りだと、適当に食べログなどの評価サイトからポイントが高いものを拾ってきているだけのようにしか見えない。しかもどのサイトも一緒の店ばかりという謎。
http://anond.hatelabo.jp/20150519191434
まあ、こういうわけなんだ。Googleという大宅文庫に一度載ってしまえば、あとはまとめサイトという雑誌が閲覧回数を自然に増やしてくれる。仕組みは一緒。
より隠れた情報を手に入れるためには、より目立つ経路以外で情報を探さないといけない。目立つところにお宝はないということなんでしょうね。