吉野家のベジ丼を食べてみた。
これ。野菜だけじゃ、やっぱりアレなので、ベジ牛。650円なり。
味は塩ダレ味。ごま油の風味強め。ネギ塩豚丼からの転用なのかな、味付けは。まあまあなお味。肉がないと物足りないかな。「野菜だけでも満足感ある」みたいな感想も拝見したけど、個人的には野菜オンリーは物足りない。
量は少なめ。ご飯が少なめ。野菜だし、食物繊維だし、かためのものもあるので、比較的顎をよく使う。噛む回数が増えるので、食べるのに時間がややかかり、満腹中枢的なアレで量の割には満足感はあるけど。牛丼だとかっこむ感じになるからね。大食漢ならご飯大盛り必須。
お値段650円には割高感がある。「野菜だから仕方ない」と割り切れるかどうかが分かれ目。
同じようなお値段を出すなら、俺はこっちにするかな。牛バラ野菜焼定食。590円。大盛りでも690円。
画像は昨年のもの。昨年、何回か食べたが、おいしかった。
ベジ丼は販売初日の21日に食べてみたが、私だけじゃなくて、常連っぽいおっさんがみんな注文していたのが笑えた。野菜不足をみんな気にしている。気にしているが、吉野家に来てしまうんだ。何故だ。
恐らくこの品は、そのうち売れなくなる。売れなくなるし、新しい客を呼び込まない。吉野家の主力客層がこういう野菜丼を日常食に変更する気がしないし、野菜食を日常とするような人が、わざわざ吉野家にこれを食べに来ることもない。せいぜい「試しに食べてみよっか」の1回。
ただ、こういう品物を置くことには一定のメリットがあって、毎日毎日吉野家でお昼を食べるような人が、野菜不足を気にして一週間に一度頼むかもしれない。「吉野家続いてるから、たまには他で野菜系食うかー」という人が「吉野家でベジ丼でいいかー」になるかもしれない。
女性客を増やすとかの効果があるとは思えないが、野菜不足が気になるおっさんの来店頻度を上げる可能性がある。そして単価が牛丼より高いので、客単価を押し上げる可能性がある。このあたりが推測されるメリット。
なので、こういうメニューは売れなくても、売上が下がっても売り続けたほうがいい。他の品物が売れる呼び水になる場合があるし、自店に客を引き止める理由になっている場合もあるし、同業他社に客をとられないかねないので。
まあ、そんなところです。