タケルンバ卿ブログ

世界の片隅でだらだら生きる貴族の徒然帳

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ツイテル(中野・肉料理)

 そういや熟成肉ブームに乗ってなかったなあということで、今更ながら食べてきた。

 中野のツイテル。お手頃お値段でしっかり食べれると以前から評判のお店。

 火曜日、開店時間十七時にうかがったところ、席は既に予約で埋まっているようで、「お席は十八時四十五分までになりますが、よろしいでしょうか」とのこと。十九時から予約で一杯なのね。

 しかし人気だ。百十席もある大箱のお店なのに凄いな。繁盛している。

 初めての訪問ということで、店員さんからいろいろ説明してもらう。とりあえず熟成肉をニ種類と、定番のものを頼んでおく。

 まずはピクルス。しっかりと漬かっていて、きちっとおいしい。なんというか、ちゃんとしている。ちゃんとピクルスなのだ。当たり前だけど。でも、それができないお店もたくさんあるのだ。

 そして定番の田舎風豚肉のパテ。大きい。そして安い。これで五百円。

 テーブルチャージ代わりのパンにのせて食べる。……うめえ。なんというか、素直な味だ。ガツンとは来ないが、ちゃんと肉。外側の網脂のところもいい感じだし、中央の岩塩がちょっと効いているところもいい。そしてワインと合う。無限パテ・無限ワインができてしまう。これは罪なヤツだ。これ、お土産で買えないかな。

 そしてパンもうまい。いちいち丁寧で、手抜きがない。さすが繁盛するわけだ。なんというか、全然メインにたどりつかないのに満足してしまった。いや、ほんと。まだ前菜もいいところなんだけども、十分堪能してしまった感がある。

 いやいや、でもメインは肉なのだ。肉に備えよう。野菜だ。肉を食べる日は野菜を食べる。せめてもの罪滅ぼしでありバランス感覚というものである。

 とうもろこしが異常にうまい。なんだこれ。とうもろこしを焼いただけなのに、なんでこんなにうまいんだ。焼き加減なのか、塩加減なのか。はてまたちょっとかかったにんにく風味のソースのおかげなのか。ようわからん。が、うまい。やばい。いいようにやられている。術中にはまっている。

 変化球に逃げる。挽肉とマッシュポテトと揚げなすの重ね焼き。組み合わせ的に外しようがないだろうとは思っていたが、やっぱり外さない。とろりとしたなすの食感、チーズのコク。それを柔らかにまとめるマッシュポテトの包容力。ああ、ワインが進んでしかたない。


 メインの肉が登場。内ももとカイノミ。それぞれ百五十グラム。

 内ももは赤身としての旨味ぎっしり。さっぱりとしているが、熟成肉だけあって味が深い。

 そしてカイノミのうまいことよ。内ももより繊維が細かく、口の中でとろけていく味わい。

 ああ、こりゃ極楽だ。肉汁がついたポテトまでうまい。

 ガーリックライスで締める。うめーよ。うまいに決まっているよ。

 嫁さんはデザート。……デザートまでうまいんですけど。なんなの。

 さすが人気店。何から何まで隙がなかった。店員さんの接客も好感度高い。料理の質を考えると、物凄く安いし、リーズナブルだが、学生とかがほいほい来れるほどは安くないので、お店が騒々しくないのもうれしい。

 これはもう再訪確定。他のお肉も気になるし、レバーパテも食べたいところ。続報を待つべし。こりゃ予約してでも行くべき店だわ。